副業を始める前に知っておくべき注意点と選び方
副業を始めるとき、最初にやるべきことは勤務先の就業規則を確認することです。近年は副業を認める企業が増えてきました。しかし、すべての会社が副業を解禁しているわけではありません。規則で禁止されている状態で副業すると、解雇されるリスクもあります。
副業の形態によって許可される可能性もある
ダブルワークが禁止されていても、業務委託やフリーランス形態での副業なら認められる会社もあります。「雇用契約を結ぶのはNG」という企業の場合、休日にスポーツ団体を運営したり、個人でウェブ制作を請け負ったりするのは可能です。就業規則を確認した上で、人事部門に相談してみると意外と柔軟に対応してくれることがあります。
事前確認を怠ると後々大きなトラブルに発展しかねません。副業への第一歩は、必ず会社の規則チェックから始めてください。
自分に合った副業の選び方
副業には大きく分けて「時間労働型」と「成果報酬型」の2つのタイプがあります。それぞれ特徴が異なるので、自分の目的や状況に応じて選ぶことが大切です。
時間労働型の副業
働いた時間に応じて報酬が得られるタイプで、アルバイトや代行業などが該当します。確実に収入が見込めるため、すぐにお金が欲しい人に向いています。ただし単価が低い仕事も多く、高収入を望むのは難しいでしょう。スキルアップにつながりにくい点も考慮が必要です。
成果報酬型の副業
成果に応じて報酬が決まるタイプで、ウェブ制作、ライティング、転売、投資などが含まれます。スキルや経験を活かせば高収入も期待できますし、将来的に独立や起業につながる可能性もあります。ただし、収入が安定しない点や、成果が出るまで時間がかかる点には注意が必要です。
| 副業タイプ | メリット | デメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 時間労働型 | 確実に収入が得られる、始めやすい | 単価が低め、スキルアップしにくい | すぐにお金が欲しい人 |
| 成果報酬型 | 高収入の可能性、スキルが身につく | 収入が不安定、成果まで時間がかかる | 将来を見据えて成長したい人 |
どちらを選ぶかは、今の自分の状況と将来の目標次第です。急いで収入を増やしたいなら時間労働型、長期的なキャリアアップを考えるなら成果報酬型を選ぶとよいでしょう。
副業を始める前に立てておくべき計画
何となく副業を始めてしまうと、途中で挫折したり本業に支障が出たりする恐れがあります。無理なく継続するためには、事前にしっかり計画を立てることが欠かせません。
明確な目標を設定する
「月に2万円稼いで趣味に使う」「年1回の海外旅行資金を貯める」など、具体的な目標を決めましょう。目標があいまいだと、忙しさや疲れに負けて続けられなくなります。
時間の確保と配分を考える
副業に充てられる時間を現実的に計算してください。会社員なら、始業前の1時間、終業後の2時間、休日の午前中など、本業や休息とのバランスを見ながら決めます。睡眠時間を削って副業するのは健康に悪影響ですし、本業のパフォーマンスも下がってしまいます。
- 平日:終業後に1~2時間
- 休日:午前中の3~4時間
- 週に1日は完全な休息日を設ける
こうしたスケジュールを立てておくと、無理なく続けられるでしょう。体調管理も副業成功の重要な要素です。
税金と確定申告の基礎知識
副業で所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。所得とは収入から経費を引いた金額のことです。たとえば収入が25万円でも、経費が15万円かかっていれば所得は10万円なので確定申告は不要となります。
確定申告をしないとどうなるか
所得が20万円を超えているのに申告しないと、無申告加算税や延滞税といったペナルティが課されます。故意に申告しなかったと判断されれば、さらに重い罰則が科される可能性もあります。
住民税の申告も忘れずに
所得が20万円以下で確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は必要です。副業で少しでも所得があれば、市区町村の役所で住民税の手続きを行ってください。こちらを怠ると、後から税務署や自治体から連絡が来ることがあります。
| 副業所得 | 確定申告 | 住民税申告 |
|---|---|---|
| 20万円超 | 必要 | 確定申告で自動通知 |
| 20万円以下 | 不要 | 別途必要 |
| 所得なし(赤字) | 不要 | 不要 |
税金関係の手続きは複雑に感じるかもしれませんが、一度理解してしまえばそれほど難しくありません。不安な場合は税理士に相談するのも一つの方法です。
怪しい副業に騙されないために
副業を探していると、「簡単に月30万円稼げる」「スマホだけで高収入」といった広告を見かけることがあります。こうした甘い言葉には要注意です。実際には高額な教材を買わされたり、詐欺に巻き込まれたりするリスクがあります。
怪しい副業の見分け方
報酬が不相応に高い案件、事前に高額な費用を請求される副業、具体的な業務内容が不明確な募集などは避けましょう。信頼できる依頼者かどうか、口コミやレビューを確認することも大切です。知らないうちに犯罪に加担させられる危険性もあるため、少しでも不審に感じたら手を出さないことです。
信頼できるプラットフォームを選ぶ
副業を始めるなら、運営歴が長く利用者数が多いサービスを選びましょう。報酬の支払い方法や手数料が明確で、サポート体制が整っているかどうかも確認ポイントです。クラウドソーシングサイトやエージェントサービスなど、実績のあるプラットフォームを利用すれば安心して仕事を受注できます。
副業は収入を増やすだけでなく、スキルアップや人脈づくりにもつながる有意義な活動です。ただし、事前の確認や計画を怠ると思わぬトラブルに巻き込まれる恐れがあります。就業規則のチェック、自分に合った副業選び、税金の知識、怪しい案件の見極めなど、これらのポイントをしっかり押さえた上で、安全に副業をスタートさせましょう。